top of page

子供たちに誇れる日本を取り戻そう

私たちが生きるこの日本には、古より先人たちが様々な苦労や努力を積み重ね、脈々と受け継がれてきた美しいものや文化等が数多く存在します。

特筆すべき点において、素材や職人技、伝統を重んじ、それはそれは時間をかけて丁寧に作り上げた数々の品々は、今もなお国内外問わず、多くの人々を魅了し続けています。

 

実例を挙げればキリがありませんが、一例として紹介すると、北は北海道から南は九州沖縄に至るまで、一切の例外も無く、全国各地に伝わる祭事や神事に加え、神賑や風習、独自の方言や、その土地や地域に伝わる地元ならではの多くの食文化等が挙げられます。

つまり仮に日本全国、何処を訪れたとしても飽きるどころか、素晴らしい伝統文化や伝統工芸、伝統的食文化及び伝統食文化など、逸品ばかりだという事です。

 

更には世界に誇る「着物」、それを着こなしながらの日本舞踊など、芸能に関する伝統文化も非常に豊かで多彩です。

その証拠に世界各国の歴史教科書には、極めて限られた王室や貴族等が使用してきた伝統工芸や伝統的食文化等が写真入りで多数掲載される一方で、我が国の歴史教科書に掲載されている同内容の物は、極めて限られた皇室や将軍等が使用していた物だけではなく、古より大多数の一般庶民、国民が使用したり、食したりする衣食住に必要な物が多数掲載されています。

 

これは日本特有の極めて希有な現象であり、背景には、統治の概念そのもの自体が、そもそも世界各国と我が国とでは大きく異なる事が言えます。

具体的に言えば「シラス」と「ウシハク」という言葉で明確に異なる事が説明出来ます。

ぜひ「シラス」と「ウシハク」を調べてみて下さい。

 

話を戻しますと、上記の通り、多彩で豊かなこれら伝統文化は、ある考え方からも多くの影響を受けています。

 

それが「道」 という概念です。

例えば武道、華道、茶道、書道、芸道、神道、仏道、修験道、香道など、これら日本人の精神の基本となるとされているものが「武士道」です。

 

武士道の精神

     

 

  人としての正しさ

           

 

   何事にも動じない精神

 

 

他者を思いやる心のこと

 

   

 他者に対する優しさ・敬う気持ち

 

   

 相手に対する誠実さ

 

   名誉

 自分を磨くこと

 

  忠義

   人に尽くす

 

他者の為に尽くす事こそ、相手を思いやり、家族や地域ごとの協力と結束を作り出しています。

正に日本人が皆の為に、一生懸命に勤勉に働く、資質の中心となって来ました。

 

そして私たち日本人は、自然を大切にし、自然を頂き、自然と共に生きてきた民族です。

太陽や水、大地など、命あるものを育み、感謝し、大切にしてきました。

その証拠に「いただきます」や「ごちそうさま」は、日本特有の語彙であり、全く同じ意味の語彙は、世界の何処を探しても見当たりません。

よって、その自然との共存、自然との繋がりが、我が国特有の数多の文化や技術にも多く現れています。

 

しかし現代社会においては、その感覚や考え方が薄れてしまいつつあります。

自然への感謝は薄れ、食する事、使う事など、全てにおいて、当たり前とする考え方が浸透し、また企業など、あらゆる分野で経済重視、利益重視といった偏重が起こり、手段を選ばない人々が存在し、その恩恵を受けている事も事実です。

 

しかしながら私たちは、生活の為に自然を一方的に使うのではなく、自然と共に生き、古より脈々と受け継がれてきた日本の美と命の大切さを今一度、伝えていく必要があると考えます。

生き物である私たち自身も、もちろんその一部です。

自然の恵みを受けながら、生きている事に感謝し、命の尊さを心に刻む事が大切です。

 

その一方で、時代によって変化する社会構造や経済の構造変動を全てにおいて否定するのではなく、日本人が本来兼ね備えているバランス感覚のある属性を再認識して欲しいのです。

今を生きる大人たちが日本の、そう日本人特有の希有な思想や風習、物づくりや伝統文化、自然との共生を今一度再認識し、深く大切にしながら、古より先人たちが懸命に積み重ねてきた尊い命のリレーを後世に伝え、誇りある日本を未来ある子どもたちに必ず継承しなければなりません。

それこそが「子供たちに誇れる日本を取り戻そう」です!

bottom of page